丸山さん(仮名)製造メーカーに10年前に社員で就職
昼一番、昼飯でも買いに行くつもりで、外に出ようとしたところ
一本の電話がなりました。
いつもは、ほとんど会社にいないのですが、たまたま用事で会社にいたときでした。
電話向こうの声はか細く何を言っているのか聞こえないぐらいの小さな声でした。
「なるべくはやくご相談したいのですが」
電話で少し伺うと、DMを見て電話をいただいたようで
大変疲れた様子がうかがえました。
当社にお越しいただいたのは、お電話の一週間後に、丸山さんおひとりでした。
お越しいただいた丸山さんは実年齢よりもなお老けて見えました。
本当に人生に疲れてる様子でした。
奥さまは友達の妹さんで20代後半、年は8才はなれていて、本当に小さいときからのお知り合いでした。
初め丸山さんの実家で3年ほど暮らしていたのですが、子供ができたので、
家を出てマイホーム購入を決意されたのです。
「8年前に大手不動産会社から2000万円の中古マンションを購入。
間取りは3LDK。
家族は妻と子供一人3人で生活していました。
生活はそれほど苦しくはなかったし、週1回は外食もでき年1回旅行もいける状態でした。
その生活が一転したのは、1本の電話からでした。
クレジット会社から督促電話が、自宅にありたまたま僕が出たとき見覚えのない借金野督促でした。
何のことやらわからないまま電話を切り、妻に問い正しました。
妻の浪費癖のため、私名義でクレジット会社10社から
1000万円の借金を作り支払いせずで、督促が来ていた状態でした。
子供の育児ノイローゼのストレスから、ホストにはまりいいようにお金を使わされたようで、
半年で1000万円の借金をつくってしまい、ぼくに言えないまま
3か月が過ぎ、督促状が自宅に着いたことで借金があることが判明しました。
住宅ローン月々6万円と管理費・積立金が月々2万円支払い
クレジット払いが月々18万円請求がきていました。
毎日毎日妻とはけんかと口論が続き、お互い精神的にも追い詰められる状態でした。」
2~3カ月間は口もきかず、支払いしながらも何事もない日々が続いてたのですが、
何とかカードローンなどの出し入れをして支払っている状態でしたので
このままだと後2~3カ月後のキャッシングの限度いっぱいになり
支払い不能に陥ることは明らかです。
住宅ローンの支払いは1年前から払っていないとのことで、
それでどうしたらいいのか、御相談に来られた感じです。
「競売開始決定通知書」が届いており、時間がないことはわかりました。
「ただ、会社にもかかる場合があるので、会社にかかった場合は、支払いができないので
少し待ってほしいと伝えていました。
弁護士に相談して、まずと家のことと自己破産か個人再生の手続きを同時に始めることにしました。
まず弁護士と3~4回ほど面談をし、僕にとって一番いい方法が自己破産だったので進めることにしました。
自己破産の手続きで進める方向で話がつき、生活設計シートや生活環境・借入額などなど
いろいろな書類を提出し、手続きがスタートしました。
自己破産の手続きを行い3ヶ月後に自己破産の手続き完了と同時に免責も降りて借金はすべてなくなりました。
第一関門は突破できました。
これからは自宅マンションの売却だけです。
銀行となんども価格の折衝をおこない、売却できる価格でスタートしました。
金額は1200万円です。残債は1700万円。
売却できても500万円野残債が残りますが、初めに自己破産をしているので
残債は残らなくて済みます。
また妻が、ぼくの会社の同僚の妻から借金をしたことが判明し
もう、加任袋がキレたぼくは、妻に離婚をきりだしで
妻とは離婚をして、子供は私が引き取りました。
離婚が成立すると妻は何も言わず、家を出て行きました。
妻の消息はいまだにわかりません。
ただ残ったのは、妻が残した借金と住宅ローンでした。」
半年かかりましたが、何とか物件の売却ができ、