父の介護⑥父、ひたすら寝る、ねる、寝る…

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更新日:2019/03/30

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いつもありがとうございます。嫁のMです(^^

今年に入ってから父の進み具合が半端なく、とにかくよく寝るようになりました。

ケアマネさんに相談して介護認定の再調査をお願いしました。
要支援1のまんまじゃ、もうどうしようもありません。

ヘルパーさんと兄と協力して、ある場所に薬を隠し毎日1回父に薬を渡して飲んでもらうようにしてたのですが
ある日隠してる場所を父が見つけ、「薬な、もう飲んだからな」と電話がかかってきました。

え!?え~~~~~~~!!!!!あかんって!!!夜、慌てて父の家に行きました。

家に行くと父は「ごめんな、薬のんでしもて。ごめんな、」と泣きながら謝ります。
私も、「お父さん、悪くないんやで、病気のせいや、ごめんなきつく言うて・・・どこもしんどないか?」
とにかく、再び薬は撤収です。

私らに面倒かけたくないと思ったんでしょうね。朝飲んだのにまた夕方飲んでしまってる(*_*)

このころ、認知症薬のアリセプト3mgを飲み始めたところなので、これを2回飲んでしまってることになります。
それを考えると、副作用がおそろしい・・・
ある場所に薬を隠してという方法がダメになり、結局兄が来るときは兄が、それ以外は私が毎日直接渡してということになってしまいました。
(ヘルパーさんが薬を預かることは禁止されてるようです。)
そんなある日、私が風邪ひいて38℃以上熱を出し動けなくなっても、「なんでこうへんねん?」と何度も何度も電話がかかってきます。
「今日は、熱出てな、そっちいかれへんねん・・・」と必死に答えても「熱?俺より低いやろ、38度ってなんどや」・・・
主人も兄も仕事やし、もう、どうしたらええんやろ・・・ってかんじです。頼むから家にじっとしててくれ、今日だけ寝かせて・・・

以前にも書きましたが一日に何度も私のところに電話をかけてくるようになり、それも夜中でも関係なくかかってきます。
私が出るまでかけてくるので、携帯は夜中マナーモードにして枕元に置いて寝る習慣がつきました。

毎日のように様子を見にいって、なんとか父一人で生活をしてるものの、父と別れたとたんに心配がこみあげてくる。
電話は幾度となくなる。たびたび家に行く。
そんな日々が続きました。

父は、日のほとんどを寝て過ごすので「お父さん、よう寝て猫みたいやな」というと「猫か、ハハハ」と嬉しそうに笑います。
お風呂も、面倒なのか入りたがらない。ご飯も冷蔵庫に小分けして入ってるのに自分で何を食べていいのかさえ分からない。
今まで、自分で料理して掃除して洗濯もして、何でもやってきた父がです。
こんな風に変わってしまうのか・・・と途方にくれました。

父の進行の速さにまわりがついていけてない。。。そんな感じがしました。

日が前後してしまいますが認知の症状が具体的になるころ、10年以上も通ってたスポーツジムもくびになりました。
ちょっと調子が良かった父が、「今からジム行ってくる」と電話がありました。
これで、お風呂入ってくれるかな?と思ったのですが、とんでもない!
ジムから電話があって「父がジムを出たり入ったりしてる。」ということで、
「このまま続けてほしいのはやまやまなのですが・・・」と大変丁寧な口調で「ジムをやめてください」ということを言われました。
ああ、来てしもた。。。
早急に迎えに行きました。

そのスポーツジムの方々がとても親切で、父はすごい迷惑かけたと思うんです。本当に感謝しています。
特に受付の方がとても親切で、その方のお母様も認知症らしく、「お気持ちわかります」とお声かけてくださいました。
その時、緊張の糸がぷつんと切れたように、初めてお会いした方なのにぽろぽろ涙が出て。。。
もう、涙があふれて仕方なかったです。

同じ介護経験してる友だちも、心配して連絡をくれたり
従妹のお姉ちゃんも叔母を同じように介護をしてるので、電話で励ましてくれたり。
お姉ちゃんが「介護してたら、向こうの感覚に引きずられそうになれへん?」と言ってました。
ほんまにそんな風に思うことがあって、「わあ、わかってくれてる・・・」と思ってすごくうれしかったです。
先日は、ある業者の方が事務所に来られた際、「いつもブログ見てます。僕も介護してるので・・・がんばってください」とお声かけてくださいました。

本当に本当にありがたいです・・・皆、がんばってるんやなあって
私一人だけじゃないんやなあって思えて・・・

いま、父は阪和いずみ病院の急性期病棟?のようなところで入院しています。

少し私自身は気持ち楽になりました。
また入院のようすも後日書けたらと思います。